萩康博写真展
「建設現場百景」
北九州会場3日間、福岡会場2日間、
無事に開催する事ができました。

北九州会場では繋がりのある方に多く来場頂き、
また福岡会場では偶然前を通りかかった多くの方にお立ち寄り頂けました。

写真展を開き思うのは
誰かに見てもらう為に写真を選び向かい合う、
そしてまた写真を見てもらい率直な感想を聞く
この事がこんなにも貴重な経験になると思っていませんでした。

今回の写真は「建設現場」の写真なので、
多くの人が見慣れていない写真ということで
どんな方が見に来ていただけるのかわからず、
展示方法も悩みました

色々な話の中で挙がったのは
空間に自立し、且つ子供達が押しても倒れないもの
それは足場!

そんな案を形にしてくださったのが久能組の皆様でした。
ありがとうございます。

一セット足場もお借りし、
事務所の中で色々と検討し、
当日の展示ができました。

今回の写真展への思い、

よく写真展の中でも
「なぜ建設現場の写真なんですか?」
という質問がありました。

私の中で一番の思いは
作業着を着ている職業の写真を撮りたい
という思いがあるからだと思います。

もともとものづくりの企業で働いている時に「この仕事を知ってもらう写真」というのをずっと撮ってはfacebookで発信して試したりしていました。
その事もあって、当時いてほしいカメラマン像というのがあって、
その像をなぞった活動をしているところがあります。

当時の私の人がもしこの先出会えるのであれば
その方の、その会社さんの武器になりたい。
そんな思いがあります。

「若い人の就職が減ってきているのでもっとかっこよく撮ってください」
なんて事を言われることもありましたが
私は決して目に見えている以上にかっこよく撮るつもりもありません。
私が見て、私が感じたかっこよさのみを写し、
あとは見る人に判断してもらいたいと思っています。
私の写真を見て「かっこいい」って思う方はその世界になんらかの形で関わっていただけたら良いと思いますし、「なんか興味ある」って思う方がいらっしゃれば何かと身の回りの方に建設現場の話を聞いてもらったり調べてもらったりするだけでし十分だと思います。

ホームページの写真撮影もですが、誰もが見てかっこいいって思う写真なんてまず存在しませんし、そのホームページ見たら就職したい!って思うのも嘘くさいと思います。

でも写真が何かのきっかけになれば十分だと思っていますし、
一番大切にしたいのはその業界の人、写っている人が「わかってんじゃん」って思ってもらいたいという事です。

この写真展中でも普段建設設計されている方に
「にいちゃん、わかってんじゃん!」って言ってもらいました。
これは嬉しかった。
なんだか現場を引いて撮っているところがなんだか設計者の目線に近いものを感じるっておっしゃってもらいました。

鳥肌が立ちました。

これからも建設現場の写真を撮っていこうと思えた瞬間でした。

最後に、
私がこうして建設現場の写真を撮っていけるのも
お仕事として写真を撮らせて頂けているからです。

今回の写真展の構想を賛同いただき、
協賛頂いた高藤建設株式会社、株式会社内藤建築事務所、本当にありがとうございます。

今後とも「何を伝えるか」を考え、建設現場に入らせて頂きたいと思います。